30万円のバッグを2年間横向きに置きっぱなしにしていたら、どんなクリーニング用品を使っても直らない凹みができてしまう。これがボッテガ・ヴェネタのレザーバッグの現実だ。「普通の経年劣化」だと思われているダメージの多くは、実は日々の使用ではなく保管の仕方が原因になっている。手入れ自体はそこまで難しくない。ただ、数か月に一度まとめて頑張るより、小さいことを毎日続けるほうがずっと効く。 このガイドでは、ボッテガ・ヴェネタのバッグを長く良い状態に保つために実際に効くこと、持ち方の癖、使わないときの保管、編み込みと滑らかな革それぞれのクリーニング、そして誰も気づかないうちに寿命を縮めてしまう失敗について書いていく。 ボッテガ・ヴェネタは革が一種類じゃない、だから話が変わる 「革のお手入れ」で一括りにされがちだけど、ボッテガ ヴェネタ の場合はそれだけでは半分しか合っていない。イントレチャートのラインはナッパやカーフスキンの帯を編み込んで作られていて、同じコレクションの中の一枚革のバッグとは性質がまったく違う。編み込みは表面積が多く、縁も交差点も多いので、汚れや油分がそこに溜まりやすい。逆に一枚革のバッグは、テクスチャーで隠れる部分がない分、傷や擦れがそのまま目立つ。 製品につくケアカードを確認するか、購入時にブティックで革の種類を聞いておこう。ナッパは柔らかく傷がつきやすい。カーフスキンはしっかりしていて型崩れしにくいが、乾燥すると負荷のかかる部分からひび割れることがある。 ダメージが起きる前に効く、持ち方のちょっとした癖 ほとんどのケアガイドが飛ばしている部分がある。掃除の仕方と同じくらい、持ち上げ方も大事だということだ。...